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ロシアケーキ考。(*追記あります。)

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このところの暑さもようやくおさまり、
金木犀の濃厚な香りただようこの時期らしい気候になりました!
深まる秋には、レトロな焼き菓子が似合いますね~。
このブログになってからはたぶん取り上げるのが始めての、
昔懐かしい昭和の焼き菓子「ロシアケーキ」のこと、
ふと書きたくなりました。
最近は、ロシアケーキなんて聞いたこともないという方のほうが多いかも?
写真のロシアケーキは、千葉の館山駅ちかくの中村屋さんで製造、販売されているもの。
昭和の初期に、新宿の中村屋が帝政ロシア時代の皇室付製菓技師スタンレー・オホツキー氏を
招いて作り方を教わったその技術が、縁あって館山の中村屋さんに受け継がれて
今日に至るのだそう。気になってオホツキー氏をちょっと検索してみたところ、
単身ではなく一家で日本に招かれたようで、日本家屋の住居の前で奥さん、そして
帽子に半ズボンのいでたちの息子と一緒に写真に収まるオホツキー氏は、
想像とは異なり、自慢の?モーターバイクに足をかけポーズを決めている、
まだ年若い青年といった風貌。(写真→コレ。)
ずっと、立派なヒゲをたくわえた恰幅のいい菓子職人の姿を思い描いていたので
ちょっと意外。オホツキー氏はたいへん怖くて、いつも怒られてばかりいた、とは
当時を知る従業員の方のお話。
調べてみると、ロシアケーキを製造しているお菓子屋さんはまだまだ
残っています。例えばこちら・・・
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京都の村上開新堂さんのロシアケーキは、こんな感じ。
「リテレール」のサイン会で京都を訪ねた折りに買い求め、
大事に割れないよう持ち帰ってきたもの。
赤いチェリーが昭和のクリスマスオーナメントによく似合う!
こちらは、お店構えもとても素敵ですよね!

作り方も、古い本には載っています。こちら、ワタシがコドモの頃に
ヒマさえあれば四六時中眺めていた「家庭で作れるケーキ300種」(主婦の友社:
昭和40年37版発行←いちおう生まれる前)に載っていたレシピ。
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「ジャムのロシアケーキ」、「マコロンのロシアケーキ」、
「ピーナツバターのロシアケーキ」など三種。
ロシアケーキの作り方の定義として、どうやら”二度焼き”という行程があるようです。
きっちりと焼き上がったクッキー部分はあくまでもハード、日持ちも抜群です。
ロシアンティーがジャムを入れる紅茶であるように、やはり
ロシアケーキのメインはジャムを使ったものかなぁ・・・という気がします。
思えば、ワタシが子供の頃にあったケーキには、よくジャムが使われていたものでした。
少し前に巷でもロールケーキが流行りましたが、(あれは昔はなぜかスイスロールとも
呼ばれておりましたが)巻き込んだ「の」の字の間にうすーくジャムが塗ってあり、
ホイップクリームに仄かな果実の酸味のメリハリがついて
おいしかったものでした。いまでも、買ってきたケーキがフワフワの
ホイップクリームだけのときには、ジャムがあれば、うすーく表面に塗って食べることがあります。

ロシアケーキ「考」といいつつも、結局考察めくものが導き出されるということもなく、
且つ味覚の大半は「記憶で食べている」、ということも重々承知しつつ、
どこかでロシアケーキに出会ったおりには一度そのレトロなあじわいを皆様にも
お試しいただきたい・・・ロシアケーキよ絶滅することなかれ、そう願って
そっと筆を置きこのブログ章をここに閉じるものであります~。

気持ちのよい秋晴れの連休、どうぞ、みなさまも
よき休日を・・・・!
わたしも、そろそろ秋めく場所に出掛けたいかも~。
その前に、小品の出品ができればいいなー・・・・なんて・・・。

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[追記]
ネットストア「エルネストの鳩舎」に、
水色の小さなLotus Shoe、右靴と左靴を出品いたしました。
(※こちら二点、完売いたしました。御礼申しあげます。誠にありがとうございました。※)
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by junekite | 2013-10-13 15:14 | 日々帖
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