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桜が咲くまでの日々。

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住宅街や街中を歩くと、
思いがけず桜の花吹雪に出会うことの多いこの頃です。
風に舞い散る花弁の中に身を置いてみたくて、つい
駆け寄って足を止めてしまいます。そんな桜の木の足元では
淡い色、濃い紫、さまざまな色合いの菫も咲くようになりました。
ひさびさのブログ更新は、やはりこのタイミング、
今年の桜のおもいでをまとめて。
咲き始めから花吹雪のおわりの頃まで
幾度かの雨に遭いながら、気を揉んだよりもずっと長く
咲いてくれていたように思います。
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今年のお花見には魔法瓶に熱湯を入れて、抹茶と茶筅、
イギリスの古い取っ手無しのスポードのカップを持参して、
緋毛氈ならぬビニールシートの上でお点前遊びを強行。
お茶菓はもちろん、まだ大事に冷蔵庫にとっておいた最後の「霜ばしら」!
*

年明けからずっとこのかた、単行本化に向けて
WEBでの連載が終了した新作漫画「寝台鳩舎」のその後の
ネームと下描きに没入する日々です。
そう、今もってネーム(下描き)の作業中なのです。
ページ数のほうも、やはりというか、予想はしていたものの
当初考えていたよりもずっとボリューム過多になりそうです。

ついに桜が咲き、散ってゆく時期に差し掛かりましたが
「書く(描く)」という姿勢についてこの数か月ほど
考えたり、意識したことはこれまでなかったかもしれません。
するすると調子よく書き進められることは”まれ”で、
あるコマからピタリと先が全く描けなくなり、
七転八倒しても気分転換を図っても、次に描くべき言葉や画が
全く思い浮かばないか、考えを巡らし過ぎて訳が分からなくなって
そのたびに、まるで小さなティースプーンひとつで終わりのない
トンネル掘りをしているような、先の見えない気分に陥ります。

一日の終わりに原稿用紙の真っ黒な消しゴムの擦り痕以外
なにも残せず、それがいよいよ五日も六日も続くように
なると、しらしらと夜が明け始めて諦めてベッドに入る頃には
今日も一日を無為に過ごした、何も生み出さなかった・・・という
虚しさに苛まれ、そんなときは翌日の目覚めもよろしくありません。
ものを作る方、書く(描く)方は、どんな方でも
きっと似たことが必ずあるかと思いますが・・・。

「今日も一日、一コマも進めることができなかった・・・」と、
”日割り”で成果を計るのは、書き(描き)手としての
自分への信頼度がまだまだだということかもしれません。
例えその日、1コマも進められなかったとしても
もしも本当に自分が作品のことを心から離さず、生活の中心に据え、
いつも密接に引き寄せておいて、
そのうえで”その日のうちには何も考え付くことがなかった”のなら、
それはもう仕方がないと、無為とも思えるそういった時間の堆積を
引き受けてこそ、ほんとうの書き(描き)手なのかもしれないと
そんなふうに考えるようになりました。
「寝台鳩舎」のその後を考えながら、同時に
この数か月は「書く(描く)」ということについても、
思いをめぐらした期間ではありました。
そのように意識したとしても、やっぱり思ったように捗るわけでは
ないのですが・・・。(焦)


先頃見たジョルジョ・モランディの絵の、光や色や構成の生み出す
たえまない変奏のゆらぎと桜の季節が一緒なのは心地よかったです。
自分の今の気分と合っていたのかもしれません。
ひさびさにブログを更新しようかなぁと思える気分になったのも、
そんな気分の変わり目があったかもしれません。
(これを書いていたのが新月の日だったからかも・・・。惑星の影響スゴイね!)
本当は残りの作業の膨大さを思うと、なかなか身の引き締まる
思いは変わらないのですが、少しだけ自分の中の風とおしが
よくなったかなという気がします。
というわけで、「紙媒体になるまで読まない!」と
宣言してくださっている(!)複数読者様のためにも、もちろん
WEB公開を通読してくださり、最終話の続きを楽しみにお待ちくださっている
読者の皆様のためにも、最速・最善でよきものをお届けできるよう
頑張ってまいる所存であります。引き続き、お見守りいただけましたら
さいわいです。どうぞ、よろしくお願いいたします~!(´∀`)

*
さてさて、そんな中、
来月の上旬には素敵な企画展が開催されます!
拙著「ダゲレオタイピスト」(青林工藝舎)を題材に、
「白いバラの咲く頃に。~ダゲレオタイピストに捧ぐオマージュ展」が
六名の素敵な作家様のご参加により開催されることになりました。
会期は、5/6(金)~5/9(月)まで。
詳しくは、会場のGALLERY-SAGA様のブログをご覧ください。(地図も掲載されています)
★GALLERY-SAGA
ご参加くださる作家様、および出張店舗様は
孔雀洞雑貨舗様、スパン社様、Radiostar様、ゆうき蜜子様、
antique LECURIO様。そして本企画を立ち上げ、
作家様としてもご参加くださいますのは、GALLERY-SAGAの年代物の大金庫に
博物館のようにひっそりと息づくMaison de Kの管理人にして
自身のブランド「Kplusoi.(ケイプリュゾワ)」では
自然科学にヒントを得た、モードな一点物の”オブジェクサリ”を
制作される作家のKoto.様。
ギャラリー内では、私ハトヤマイクコのサインいり著作本ほか
取り揃えております通称「ハト棚」も、じゅうじつの在庫内容で
皆様をお待ちいたしております!
ダゲレオタイピスト展では私もささやかな小品を出品したいと
思っておりますので、またtwitterなどでチェックのほどをよろしくお願いいたします。

おりしも五月のはじめ、GALLERY-SAGAの外壁をつたう
白い蔓薔薇が咲き誇る季節。四日間だけの、銀板写真のおもてのように儚く静謐な
初夏の時間を、どうぞみなさまお楽しみくださいますように。
心より、お越しをお待ち申し上げております。

*
追伸!先日は、ずっと憧れておりましたさる方よりの
うれしいお申し出をいただき、同じく憧れていたその方の
つくりだす空間へ、はじめて訪れることが叶いました。
きっと、心躍る計画も先々、少しずつではありますが
お伝えできることになるかと思います。
どうぞ、お楽しみにお待ちください・・・!

春から初夏への、このさわやかな季節が
皆様にとってすばらしい時となりますように。
次回、またお会いできる日まで・・・オールヴォワール!
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ハトヤマイクコ拝













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by junekite | 2016-04-08 01:05 | 日々帖
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