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白いくだものと白い翡翠のスープ

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まるで梅雨が舞い戻ってきたかのようなすっきりしないお天気が続きますね。
数日前から、突然”モノを捨てたい”熱が高まり
大・大整頓仕分け祭り絶賛開催中。いつか使うかも・・・とずっととっておいた
紙の類も大量に思い切って古紙処分。洋服も、「これだけしかなくなったの??」と
ビックリするくらい、整頓後は押し入れの中がガラ空きに・・・。
台所も例外にあらず、どうしてこうも冬眠前のリスみたいに
カンヅメや保存食を貯め込むのか??というわけで、本日は
賞味期限がいちばん近い帆立の缶詰めを開け、
葛でとろみをつけた冬瓜の清湯(パイタン)スープを拵えて
曇り空の休日のお昼ご飯を。

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冬瓜は、きちんと面取りしませんでした。こういうときに、
自分のためだけの食事でも、ちゃんと野菜の「面取り」をするかどうかで
きっと何かの”差”が出るに違いない・・・と思いつつ、
たまたま前日のライチと同じ器によそった冬瓜のスープは
そいだ皮と身のあいだのうっすらと残る翠(みどり)が
翡翠の白の多い部分のような色味を思わせる夏らしい表情(かお)の一椀に。
これを食べて、本日はいよいよ本丸の本棚スペースに取りかかります~。

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*
グラフィック・デザイナーの秋田和徳さんが、「ダゲレオタイピスト」装丁デザインの
行程をブログにてご紹介してくださっています。
デザイン草案のラフ・スケッチから、驚異のイラスト・パーツ組み合わせ術まで
興味深いデザインの行程を見ることができます!
(自分のラフ・スケッチもなつかしい~。)








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by junekite | 2011-07-31 15:24 | 日々帖

shadow queen     宵闇の女王のポテト・サラダ

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葡萄か、ブルーベリーの果実を思わせるようなこの色にびっくり!
外側の泥を水で洗い流すと、磨いたつやつやの真っ黒な石のような、
きれいなお芋の姿が現れます。
家族の畑から今年初お目見えのジャガ芋、その名も
"shadow queen"・・・影の女王?
もしも、こんな色のジャガ芋でポテト・サラダをつくったなら
当然――、

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こんな、菫色の宵闇色のポテト・サラダになりました。

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宵闇の女王のポテト・サラダ、もしくは
真っ黒のお芋の姿から、
ポテト・サラダ"喪服の未亡人風"なんていう名前はいかが?
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つやつやの、黒衣の宵闇の女王たち七人。
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by junekite | 2011-07-28 10:14 | 日々帖

翼果ふたたび!

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次回アックス、間に合いました~!
「コリンとノルウェイメープル飛行隊」に続く翼果マンガ、しかして
今回のメインはメープル(カエデ)族にあらず。
世界で最も○○な翼果坊やが主人公です。
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いろんな翼果の仲間たちによる翼果コスプレ(??)も次々に!
知っている翼果は、いくつ見つけられるかな?
お話は二回連載の予定です。
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五月に新緑の翼果で遊んだときの写真。アップしそびれていました。
*

おっきな帽子の翼果坊やのはじめての冒険!
一回目はアックス(8月25日頃発売)に掲載の予定です。
変更がありましたらお知らせいたします~。
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新緑のころのカエデのプロペラは、赤くて緑で
スイカみたいな色。








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by junekite | 2011-07-24 02:22 | 日々帖

angel of anatomy

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18世紀のロンドン、解剖医とその弟子達、
監禁、密室、暗号、稀覯本、増える屍体――
皆川博子さんの新刊 『開かせていただき光栄です』を
朝な夕なにたのしみに読む。御本を頂戴するその少し前、獣医の玄関先で
陽に焙られ、涸れかかっていたこのクラッシュドストロベリーの飛沫を付けたような
「素揚げ」紫陽花が、この夏あちこちで撮った”フライド紫陽花”の中の
いちばんのケッサク、と思っていたけれど
どことなくアップして人目に晒すことが憚られるように感じられたのは、
数日後にこの御本が届くことへのangel of anatomyからの
先んじての報せであったかどうか?

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丸ごとのメロンを頂戴する機会にも預かりました。
どうせならと、思い切って分厚く胴切りにしたのを皿に載せて塩胡椒をし
思うさまナイフで大きな欠片に切ったものを朝から頬ばれば、
近づきつつある台風の低気圧が呼び起こす偏頭痛、湿気の不快も
吹き飛ぶような心持ちです。






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by junekite | 2011-07-20 21:08 | 日々帖

インゲン虫のささやき。

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「ねぇねぇ、僕たち今夜バターソテーになるの??」
いいえ、厚揚げと”さっと煮”です。

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いんげんのヒゲ蔓って、なぜかうまく取れないな~・・・。
(よってインゲン虫大発生。)

でもきっと、モロッコインゲンのインゲン虫はもっと巨大。(笑)








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by junekite | 2011-07-17 14:23 | 日々帖

lotus telephone.   

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”モシモシ?”と、電話口よろしく語りかけたら、
”はい、もしもし?”と向こう側から誰かが返してきそうな、ロータス電話。
・・・向こう側って、何処??(笑)
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もの言いたげな唇、「u」の発音の直前。
....
「umareru」?
「usotsuki」?

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蓮の茎を折って、両側にすぅっと引くと
蜘蛛の糸のような繊維が出てくると聞いたことがあります。
織物に織ることができるような、しっかりした糸に縒ることができるのだそう。
それって、もしかして「電話線」なのかもね・・・?


きっと今の時期、向こう側の交換手さんたちが
「超多忙」な、ロータス電話。
(・・・・向こう側って、何処??)







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by junekite | 2011-07-15 09:59 | 日々帖

七月のジャム

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七月の最初のジャムは、
七夕の日仕込みの完熟梅のジャム。
琥珀色というよりは、オレンジカルサイトを溶かしたような
あかるい星色になりました。
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梅雨あけと、星色のジャム。
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*
銀板写真師の新井卓さんの展覧会
「 Mirrors in Our Nights / 夜々の鏡 」が
川崎市市民ミュージアムで始まっています。10月10日まで。









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by junekite | 2011-07-12 12:26 | 日々帖

緑の氷の星

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Green ice、緑の氷でできた七月の星々。
反り返って、丸まった花びらの先が尖ってしまうのは
連日の暑さのせい・・・?
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どちらかというと、
昔のデパートの贈答品についていたリボン飾りにそっくりな、
緑の星々たち。(笑)


*
”午睡”シリーズ、12日から@spangleでアップが始まります。
spoon.掲載記念(?)のささやかオマケ、お買い上げくださった方へ
差し上げます。(笑)
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by junekite | 2011-07-09 09:38 | 薔薇帖

7月5日

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薔薇用の乳剤を買いに出掛けた帰り途、
熱風に晒され、陽に焙られて
素揚げになったまま咲いているような紫陽花。
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by junekite | 2011-07-06 11:39 | 日々帖

"junjun-biya "    「じゅんじゅんびや」のこと

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”じゅんじゅんびや”を作ってもう一度食べてみたいなぁ・・・と思い、
夏みかんを探していましたが、
昔ながらの、房が固くしまってぱっつんぱっつんの酸っぱい夏みかんは
もう最近は店頭には出回っていないんですね。
”じゅんじゅんびや”とは、父が子供の頃に
夏みかんの薄皮を剥いて器に入れ、砂糖と重曹をふりかけて食べたものを
こう呼んでいたもの。今のように柑橘類の糖度が高くなかった頃には、
酸味を中和させるために柑橘類に重曹をつけて食べることは
一般的だったようですが、これを”じゅんじゅんびや”と呼んでいたのは
父の生家の中でだけだったようです。
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夏みかんの代わりに、こんな無骨な見た目の柑橘類を手に入れました。
袋には「川野みかん」とあります。甘夏の種類なのだそう。
ほんとうは、家の庭先に成っているような、食べると身が震えるほど
すっぱい昔ながらの夏みかんでつくるほうが当時の味に近いのかなぁと
思いますが、それでも子供の頃に食べた味を思い出させてくれるには
十分なものでした!
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砂糖を振りかけて、ほんとうはもっとスプーンで潰したところに
重曹を振りかけると、シュワシュワとサイダーのように泡が立ち、
口の中に重曹と酸味の中和した不思議な味覚が広がります。
・・・そうそう、この味!!記憶していたよりも、もっとシュワシュワが効いて、
ちょっとした炭酸の効いたデザート菓子のようです。

*
子供の頃、台所の引き出しの中に入っていた
黄色い箱の重曹の粉をひと舐めして、そのあまりの不味さに悶絶し、
「どうして台所にこんな不味い味のモノが置いてあるんだろう・・・!?」と、
ビックリ、七転八倒した覚えがあります。
アナ・トレント主演の映画「カラスの飼育」の中で、
アナ演じる主人公の少女がやはり台所で見つけた缶入りの重曹を
ゾウも殺せるほどの毒薬だと信じ、叔母の飲むミルクのグラスに
白い重曹の粉を混ぜ・・・。もちろん叔母がそれで命を落とすことは
なかったのですが、そうそう、誰だってあの重曹をひと舐めすれば、
毒薬だって信じるはずだもの、と映画を見ながら
一人、ひそかに重曹悶絶体験を反芻していたのでした。
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・・・
父の生家は千葉県の下のほう、房総半島の
海近い町で、通年家々の庭先の夏みかんの木に
黄色い実がたわわになっているような、温暖な気候の土地柄です。
”じゅんじゅんびや”の語源ですが、明治時代に
ラムネのことを「ジンジンビア」と呼んでいたとの記述が
坪内逍遙の「当世書生気質」という本に登場するとのこと。
(これは二十年前の父の発見で、ワタシはこの本は未読。)
「ジンジャーエール」が転じて「ジンジンビヤ」になったものか、
あるいは炭酸の刺激で「ジンジン」して「ヒヤッ」と冷たかったからなのか、
どんな由来かは定かではありませんが、
明治頃、父の生家の誰かが東京(?)ではじめて「ジンジンビヤ」=ラムネを
飲み、それをこの夏みかんの重曹の菓子の上に名前をあてたのかな、という
想像です。

*
この硝子の器、数年前にお寺の骨董市で見つけたときに
「この器は”じゅんじゅんびや”を作るためのもの!」と思って買ったものなので、
これで本懐遂げました。(笑)
もっとも今年の夏も暑そうなので、この器に合いそうな水菓子、お菜(さい)と
あれこれ日替わりで活躍しそうな、そんな予感のこの頃ではあります。




追記おまけ:  「川野みかん」といっしょに、ルバーブも少し送られてきました。
さっと小鍋で手早くジャムに煮るくらいの量です。
子供の頃から、よく外国の本にルバーブのジャムやパイが登場するので、
いったいどんな味なんだろう?とずっと気になっていた食材のひとつです。
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繊維質の茎を2cmくらいのブツ切りにすると、赤と緑のグラデーションが
リチア電気石(ウォーターメロントルマリン)を思わせます。
この電気石、もといルバーブのブツ切りに砂糖をかけて放置、水分の出た
ところで火にかけると、みるみるうちに繊維がやわらかくなり、
ルバーブの砂糖煮がすぐにできあがりました。
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きっと、もっと地味でとんでもない色合いになると思っていたので、
(青梅のジャムのことがあるので)思っていたよりもシックで綺麗な色味に
仕上がったなぁと思います。生で囓ると酸っぱいルバーブ、
砂糖煮にすると独特の芳香のある初夏らしい風味のジャムになり、
電気石色の小さなひと壜は、しばらくの間朝の食卓の上で
目と舌を楽しませてくれました。
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by junekite | 2011-07-03 01:06 | 日々帖