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ゆきしろ、ばらべに

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雨に濡れると、鉱物めく青紫色がいっそう鮮やかにみえるような紫陽花の花。
傘を差した下、視線の端にその青色が見えると、つい引き込まれるように
近づいて、この世にはない青い水晶のようなその色に見入ってしまいます。
この花が六月に咲くのは、雨の下で一番きれいに見えることを
紫陽花自身がよーくわかっているからなのではないかと思えてしまうほど。

薔薇は、もう盛りの時期を過ぎてしまったけれど、
「ゆきしろ、ばらべに」は、次のあたらしい単行本の題(タイトル)。
昨日、カバーの色校が刷り上がって送られてきました!
デザイナーの坂本志保さんの遊び心で、「ニオラの黒い騎士」のときの
紋章を、(こちらは朝顔だけれど)中のイニシアルを「I.H」に変えたものを、
ヨーロッパの古いファブリックの文様のようにカバーや見返しに鏤めて、
どこか、古い絵本の無邪気さに加えて妖しささえも相まって漂う
これまでにないような趣きの一冊となりそうです!
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六月下旬より、パラボリカ・ビスさんで
三名の作家様による展覧会が同時開催される予定です。
くわしい内容を、また追ってお知らせさせていただきたいと
思いますが、今回、私のとある作品をトリビュートしてくださり、
作品の登場人物のお人形を制作してくださった人形作家様の
展示も開催されます!(私も、またそのお人形さん達にお会いして
いないので、とても楽しみ・・・!)
「ゆきしろ、ばらべに」刊行記念のサイン会なども、途中
企画してくださっておりますので、どうぞパラボリカさんのアナウンスメントのほうを
お見逃しなく・・・・!
単行本まわりの原画の展示なども予定しております。
どうぞ、お時間をつくって、ぜひとも会期中は一度、
足をお運びになってみてくださいね!

(※7月1日(日)、新刊発売記念サイン会のご予約受付がはじまりました。
パラボリカ・ビスさんのHPにて詳細をご覧くださいませ!)
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太陽の前を、金星が横切ったころ
亡くなったレイ・ブラッドベリへ、心からの讃辞を。
そして、安らかな眠りを祈って。


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by junekite | 2012-06-09 12:40 | 日々帖

凹版の鳩。

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はじめに、オフィシャルブログ「鳩小屋通信」更新のおしらせを!
アックスvol.85、短篇掲載のご案内です。ブログへは右側のリンクよりどうぞ。
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郵趣サービスの切手のカタログ通信販売は、買わないときはずーっと
買わないけれど、たまーに食指のわくような切手が一気に掲載されていることが
あって、スラニアと並ぶ超絶凹版切手彫刻家、フランスのピエール・ガンドンの
特集の今号はひさびさの当たり号。中でも、鳩の首のあたりの微妙な色味や
光沢感も再現した「伝書鳩飼育」切手は、お値段も大変やさしい
あらゆる面から見ての「優良切手」。(笑)
鳩の切手は少し持っていたけれど、鳩小屋らしき建物が描かれているところや、
凹版であること、シンプルなフォルムの鳩の佇まい等々、
最もフェイバリットな鳩切手かなぁと思います。

あ、アックスvo.l85もよろしければ
お手にとって(できればお求めいただけますれば更に幸い!
ご覧になってみてくださいね!









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by junekite | 2012-03-02 12:15 | 日々帖

appearance of blue.

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一番上の写真が気に入っているのは、透明の溶けたガラス種(だね)に
一筋の青いガラスが混じったような、ロイヤルブルーの光が写っているから。

これと同じ青い色の顔料を、あなたにもあげたでしょう・・・?(笑)

*
陽射しはあっても、空気はキン、と真冬の冷たさ。
さすがのスワンさんも、この日はほぼ全員待機中です。
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先月お受け渡しした、またまたハト漫画、10ページ。
このところ、ハトづいてます。

この春はちょっとだけ、忙しくなりそうな予感・・・。














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by junekite | 2012-02-02 01:32 | 日々帖

お団子十五個。

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先日の中秋の名月、それはそれは見事な満月でした。

これは我が家のお月見飾りの様子・・・・・ならばとてもステキなのですが、
ほんとうは古民家の縁側に飾られていた、
昔の十五夜のお供えものを再現したもの。
お団子は十五個と決まっており、ススキのほかにも
柿や里芋などもお供えしてあって、これにはよく実った収穫に
感謝するという意味もあったのだそう。
また、「片(かた)月見はいけない」と言われ、旧暦の九月十三日(十三夜)にも
同じようにお月見をしたそうです。

絵に描いたような、三方に積んでお供えされた
白いお団子。実際にはあまりこしらえたりすることは
案外少ないような気がします。来年は上新粉を練って、ミニミニ団子を
十五個きっちりこしらえて積み上げ、秋草といっしょに窓辺に飾ってみようかなぁ。

*
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漫画「アルソミトラ・マクロカルパ君 vol .2」
ゲンコー間に合った・・・・。ちょっとくったりです。しばし休息をば。

まだまだサルスベリが、空に向かって
紅く噴き上げるかのように。
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by junekite | 2011-09-16 20:29 | 日々帖

翼果ふたたび!

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次回アックス、間に合いました~!
「コリンとノルウェイメープル飛行隊」に続く翼果マンガ、しかして
今回のメインはメープル(カエデ)族にあらず。
世界で最も○○な翼果坊やが主人公です。
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いろんな翼果の仲間たちによる翼果コスプレ(??)も次々に!
知っている翼果は、いくつ見つけられるかな?
お話は二回連載の予定です。
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五月に新緑の翼果で遊んだときの写真。アップしそびれていました。
*

おっきな帽子の翼果坊やのはじめての冒険!
一回目はアックス(8月25日頃発売)に掲載の予定です。
変更がありましたらお知らせいたします~。
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新緑のころのカエデのプロペラは、赤くて緑で
スイカみたいな色。








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by junekite | 2011-07-24 02:22 | 日々帖

六月、青梅煮、少年愛。

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前日に青梅のジャムを煮たので、その副産物の
青梅水の一杯を目覚ましとしていたところに
数年前漫画の引用の許可を求めるメールが来たのち
あれからどうなったかなぁと折に触れ思い出しもしていた
アメリカのウェスタン・ミシガン大学で日本文学の研究をしている
ジェフリー・アングルス氏による大正、昭和初期の文学における少年愛を
テーマとした論文「writing the LOVE of BOYS」が届きました。

村山槐多による坊ちゃん絵の表紙がかわいい。
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ユリイカ誌「総特集 稲垣足穂」に掲載された足穂原作の短篇漫画
「カールと白い電燈」の1頁が引用されております。
この作品は、現在準備中の画集にも収録される予定です。
それにしても、肝心の英語の文章がからきし読めなくてざんねん!

ジェフリー・アングルス氏は、以前にタルホの短編小説「RちゃんとSの話」や
「鼻眼鏡」を英訳して以来、タルホの愛読者になりましたとの由。
アメリカ人の研究者の方が、大正~昭和初期の文学における少年愛(殊にタルホ)を
どのように考察、分析していらっしゃるのかとても興味があります。
いつか日本語訳が出版されることを願いつつ。

*
余談、前日につくった青梅のジャム、
なんでも出まわり始めの真っ青な梅で作れば、まるで翡翠のように
鮮やかな緑色のジャムに仕上がると聞き、そんな緑色のジャムならば作ってみたい・・・!
という一念で作り方と首っ引き、鍋の前に立ったのですが・・・・。

結論から申しますと、
緑色の一片も残らない色のジャムになりました(泣)
ただし、味のほうはこれでなかなか美味なものに仕上がりました、
ちょっとWILKIN&SONSの"GREEN FIG"(緑のいちじく)のジャムを
彷彿とさせる味わい・・・??(気のせい?)
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けれども、やっぱり頭の中では鮮やかな翡翠色のジャムを
想像していたので、諦めきれずに調べてみたら
緑色に仕上げるヒミツをひとつ見つけました。それは、
銅の鍋を使って煮込むというもの。・・・銅鍋か~・・・・!!
プロではないのでそこまでの用意はできませんが、
もしかしてエッチングで使っていた銅板のカケラでも放り込んだら、
鮮やかな緑色に仕上がるかも・・・??(これも冗談。)

途中まではミドリ色(というかすでにコケ色)だったけれど、
もう少し青味を残して作ることもできるかも・・・?などと、
早くも次回を考えているワタクシでした。
翡翠色のジャムは六月の幻となりましたが、
差し当たって次回は完熟の梅を使った琥珀色のジャム作りなどにも
心惹かれるこの頃です。
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それにしても、半日青い梅を相手にしていたので、
二坊ちゃんのあたまが青梅坊主に見えてきました。

・・・
青梅煮の緑(あお) 留める術なく LOVE of BOYS

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(思いつきです、すみません。)オチなし・・・・。


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by junekite | 2011-06-11 03:56 | 日々帖

菫の弾丸の集め方&おしらせ。

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菫の種子の”さや”が三枚翼の風車のように開いたら、、
(”さや”が開いていなくても、首をぐっともたげて”ガス燈”の状態になったら)
”さや”もろとも紙の小さな袋に入れて種子粒を採取します。
いつも切手を買うときに入っているハトロン紙の小さな袋に入れておくのが
何となくの定番です。袋の中で”さや”が乾燥し、種子がはぜると
ハトロン紙の内側に当たり「ピシッ」とかすかな音が聞こえてくるのが、
ちょっとした目覚まし効果のようで、スリリングで良いのです。


・・・・と、そんなような話を(?)たぶん描いております
2月25日の記事でおしらせしておりました漫画「すみれとピッケルハウベ」が、
今月25日頃発売の「アックス」誌(青林工藝舎)への掲載が決まりました。
また発売の頃に、アナウンスメントにてお知らせいたしたいと思います。

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六月のアナウンスメントあれこれ、どうぞお見逃し無く!


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by junekite | 2011-06-05 01:45 | 日々帖

Strap of the feather of the jay  地下水脈の青、カケスの羽根のストラップ

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・・・包みを開けて、思わずあっと声をあげてしまった
カケスの羽根のストラップ。
こんな素敵なものがあったなんて!いったい、素材は
何でできているのでしょう?しなやかな質感、本物の羽根にそっくりです。


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(作中の)地下水脈の文字を目にして、今
これほどまでの思いを巡らす日がくるとは思いもしなかった。
起こるべくして起こった人災であることは
今や明々白々で、無関心、無知で在り続けることは
この人災を引き起こした一握りの人々とそのシステムを
容認することとイコールとなり得ます。


引き続き、特別公開中の山岸凉子さんの漫画(1988)「パエトーン」 のリンクを貼ります。
一人一人が原発の是非を考える、その指針となればと思います。
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by junekite | 2011-03-30 10:54 | 日々帖

"FLIGHT" TSURITA KUNIKO  つりたくにこ作品集「フライト」

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適当に剪定したわりに、グリーンアイスの芽吹きが元気です。
ちまちました人間の手入れなんてあったってなくたって
同じなのでしょう。
粉粧楼はまだまだ紅い柔らかい棘のように膨らんだ芽です。
先日雪が降ったなんて嘘のようなあたたかい春の陽射し。


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つりたくにこさんの作品集「フライト」を頂戴しました。
昔十代の頃に古本のガロを買い、そのとき読んだ
入院している女のひとの見る夢の、夢の通路の描写がとても好きで
その漫画が収録されており、ひさびさに懐かしく読みました。
(漫画のタイトルは「憂子の日々」でした。)


昔、まだ材木倉庫の二階にあった青林堂を訪れた帰りに
「六の宮姫子の悲劇」の本を頂戴した時
その中にくだんの「憂子の日々」が収録されていなくて
あの作品が収録されていないのなら、あとどのくらいの
未収録のつりたさんの作品が遺されているのだろうと
少なからず、ショックをおぼえたものでした。


NY・アンダーグラウンドっぽい雰囲気の、・・・・
男娼の世界を描いた「MAX」
前年に描かれた「MONEY」
こんなお話を読み聞かせられたら、とても夜眠れそうになくなる
怖い童話のような「ジャムの壺」
シンプルな細い描線のつくりだすフォルムが
ひとつの完成したスタイルの画風に到達したと感じられる
「僕の妻はアクロバットをやっている」
どの作品も漫画を描きはじめたばかりの自分には
とても衝撃的で新鮮に感じられました。


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まだ「少女マンガ」以外での”女流”漫画家が珍しかった時代
”どんなに非難されても描きたいものは描く”と宣言して
ご自分の創作を貫き通したつりたくにこさん
早逝した作家の遺した作品は失われることのない
輝きを放っています。




(マンガを紹介するばあい、普通の書籍と違って
絵をお見せすることができなければ、”紹介”するのって
難しいものですね。書影に絵もないし・・・。
失礼して、写して描いた絵ならいいのかなぁ・・・。)
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つりたくにこ作品集 「フライト」 
青林工藝舎  1700円+tax
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by junekite | 2011-03-09 13:25 | 日々帖

I love Insulator !!!!!  2004

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*
「Insulator Tree story (インスレーター・トゥリー・ストーリー)」
単行本「micace(ミカセ 2004年青林工藝社刊)」に収録です。

中央のポストカードはプリントごっこ製。
熱上げ過ぎて架空のインスレーター・クラブの
刺繍エンブレムまで作ってしまいました。

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碍子ハントのお供にぴったり、
ハンディなアコーディオン折りのインスレーターミニ図鑑
「Glass Insulator little picture book」は現在もお取り扱い中。


* 
追記:   Insulator Tree storyを描き始めたときは、まだ
手元にグラスインスレーターの現物はありませんでした。
海外のサイトで、さまざまな種類のグラスインスレーターや
腕木にインスレーターを残したまま森や湿地帯の中で朽ちている
木製の電信柱(ポール)などの風景の厖大な画像を見ているうちに
インスレ熱が高まり、どうしても現物が欲しくなってお願いして
海外から取り寄せてもらいました。
半ば産業廃棄物のようなガラスの部品(パーツ)の本体価格は
あってないような値段の数ドル、シッピングコストのほうが何倍も掛かりました。
それでも、始めて実物が届いたときはほんとうにこんなに何かモノが届いて
うれしかったことはないというくらい、嬉しかった。


実物のガラス碍子は、思っていたよりもずっしりと持ち重りがして
その現物の重みの実感が漫画の最初のほうに描かれたグラスインスレーターと
最後のほうに描かれたインスレとで絵から受け取る「重み」の印象の
違いとなって現れているようです。
まさに、一番最後の場面の下描きを描き始めたときに
左上の青いグラスインスレーターが届いたことを憶えています。


赤面するようなことだけれど、自分で漫画を描いているうちに
自分がすっかり「その気に」なってしまい、あとで事後の確認のように
対象物を手に入れたり、特定の場所を訪れたりして
確かめることが多い。
場合によっては、敢えてはじめのインプレッションや空想に
よけいな感覚の付随を与えないためにもそのほうがよいこともあるかも
しれない、そんな気もします。




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by junekite | 2011-02-26 19:00 | 作品アーカイヴス帖